凡 例



本文データ

次の6種類のデータを作成する。
当初、テキストは複刻版『注文の多い料理店』を底本としたが、複刻版は必ずしも初版のままではないことが判明した。印刷の不鮮明な箇所の補正などに複刻版の編集者の判断が入っているからである。そのため、大阪国際児童文学館所蔵の初版本を底本とし、独自の解釈で新たに本文を確定することとした。

  1. 可能な限り、原文に忠実なデータ(ファイル名 xxx1.TXT)

  2. 校訂の箇所と校訂の内容を明記したデータ(ファイル名 xxx2.TXT)

  3. 原文を校訂したデータ(ファイル名 xxx3.TXT)

  4. 読みのデータ(ファイル名 xxx4.TXT)


  5. 読みを〈行〉単位で区切った(改行した)データ(ファイル名 xxx6.TXT)

    ◎テキスト5または6を作成する過程で削除した行の番号は無視する。
    (例) 1【どんぐりと山猫】  1【どんぐりと山猫】
    2おかしなはがきが…  2
      3おかしなはがきが…
    ※テキスト1〜4では、右側の例のようにタイトルの後を1行あけることにしている。テキスト5・6では空白行を削除するので、左側の例のとおり、行番号はテキスト1〜4とずれることになる。


本文データの作成にあたっては、次の点に留意する。

  1. 作品のタイトルは【 】で囲む。タイトルの次は1行分あける。(行あけはテキスト5&6を除く)
  2. 著者名は原文にあってもとらない。
  3. 表記中に半角文字や半角記号は一切使用しない。全て全角に置き換える。空白も全角のみを使う。ただし、[ ]など注釈に関することは除く。
    (例) "ABC"や"123"は"ABC"や"123"に置き換える。
  4. 長音の記号"ー"と線"―"は、必ず区別する。
  5. 人間にとっては同じでも、マイナス"−"と線"―"は別の記号であるから、厳密に区別する。
  6. 2角以上の線"―"は1角の線"―"にする。
  7. "……"はテンがいくつあっても"…"にする。
  8. 字下げのある場合は、2字分の空白に統一する。したがって、段落の始め以外の字下げは全て2字分の空白に統一することになる。たとえば「春と修羅」の字下げのような場合でも、2字下げに統一する。(テキスト5&6を除く)
  9. 1行以上の行空けのある場合は、1行分空ける。(テキスト5&6を除く)


名詞分類基準

一般規則

  1. 名詞の分類は原則として『角川類語新辞典』(大野晋・浜西正人著 1981.1.30. 角川書店)に準拠する。

  2. いわゆる〈形容動詞〉は〈名詞〉として認定しない。
    (例)まっ白[だ]→ナシ

  3. 接頭/接尾辞は採らない。
    (例)判事さん→判事
    お礼→
    ご意見→意見

  4. 複合語は原則として分けてあつかう。
    (例)「馬車別当」は「馬車」と「別当」に分ける。

  5. 固有名詞のあつかい

  6. 形式名詞のあつかい

  7. 〈数字〉のあつかい

  8. 読みは算用数字(全角)であらわす。
    (例)ひとり→1り
    一尺 → 1しゃく
    百円 → 100えん
    千メートル→1000めーとる
    5桁以上は "一万円→1まんえん" のようにする。


特殊規則

  1. 「はがき」のあつかい
    『角川類語新辞典』では "974 : 札" だが、"846 : 書簡" に分類する。
  2. 「山男」のあつかい
    『角川類語新辞典』では "569 : 樵" だが、"596 : 魔物" に分類する。