松原橋

京都・松原通



松原橋
四条大橋と五条大橋の間にあって、鴨川にかかる小さなコンクリート橋です。幅が狭いため一方通行になっていますし、マイクロバスは別にして、観光バスなど大型車は通れません。
写真をみると、なんだかうらぶれた感じがします。それでも、なにを隠そう、この場所にむかしの五条橋がかかっていました。牛若丸と弁慶が闘った伝説の地なのです。

松原橋
松原橋(鴨川の右岸から東山方面を臨む)

解説
いまの松原通は、むかしの五条通にあたります。
このあたりは松の樹木が多かったため、しだいに《松原五条通》と呼ばれるようになったそうです。それがまたいつのまにか、《五条》が省略されて、単に《松原通》と呼ばれるようになりました。
ここをまっすぐ東へ進むと、清水寺に突きあたります。むかしの五条橋は、清水寺への参詣橋でもあったのです。


参考文献
上田信道『名作童謡ふしぎ物語』(創元社 2005年1月中旬発行予定)