五条大橋のモニュメント
京都・五条大橋(国道1号線)
国道1号線は、京都の交通の大動脈で、市内を東西に貫きます。
大津方面から国道1号線を西に進み、鴨川をわたりきったところに、牛若丸と弁慶のモニュメントが建っています。
そう、この鴨川にかかる橋が五条大橋なのです。京都の町中では、国道1号線よりも五条通と呼ぶ方が…
「通り」(^o^)がよろしいでしょう。
いまの五条通り(国道1号線)にあたる場所には、六条坊門通という細い道があったにすぎませんでした。ところが、戦争中に防火帯をつくるため道の両側が強制疎開になりました。戦後、その跡地を利用して道路を大きく拡幅したというわけです。
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弁慶のモニュメント | 五条大橋のモニュメント(全景) | 牛若丸のモニュメント |
牛若丸と弁慶のモニュメントは、国道の真ん中にある小公園に設置されていますから、遠くからでもよく目だちます。
ところが、横断歩道を渡って小公園に行ってみると…
なぜかモニュメントの前に大きな噴水があって、これが邪魔になってよく見えません。写真もうまく撮れません。
どうしてモニュメントの後ろに噴水をつくらなかったのでしょう?
また、観光スポットにしては、草ぼうぼうで、あまり手入れがされていません。写真でも、荒れたようすがわかります。これでも、ホームページ用の写真を撮るために、無料奉仕の草抜きをしているのです。
ここにはよく観光客が立ち寄りますが、ほとんどの人はここがむかしの五条橋のあった場所だと信じて帰ってしまうようです。しかし、牛若丸と弁慶が闘った伝説の五条橋は、ここから少し鴨川をさかのぼった松原橋のあたりにありました。
上田信道『名作童謡ふしぎ物語』(創元社 2005年1月中旬発行予定)